店長の加藤と一緒にエレベータに乗って移動します。
そのエレベーターは、一般客専用で普段は5F以降は中央のオフィス街を通過し、上にある飲食店街まで直通の筈なんですが、何故かこの日だけは14階に止まりました。
加藤 「ラフォーレさんのフロアなんですけど、1Fから5Fまでなんですよね?それ以上は止まらないんで、こっちのオフィス用のエレベータになるんですけども・・」
桜 「オフィス用のエレベータって・・一般人も乗ろうと思えば乗れるんですか?」
加藤 「ええ、上の方に、レストランとか、展望のフロアがあるみたいですので・・」
桜 「いや、だから、一般人が利用できるエレベータは1Fから5Fと・・あとはまぁ、ずっとオフィス街を通過して・・」
加藤 「そうですね~」
そうこう言ってるうちに、エレベータが14Fに到着しました。ラフォーレには何度も買い物に来てましたけど、オフィス街に来るなんて初めてです。
加藤 「一応特設会場はこちらになります」
中は、広くて凄く綺麗でした。大きなガラス窓から新潟市内の景色が一望できます。ここも、倖田來未の曲がガンガンかかっていました。
商談席が8つ位あり、隣の商談席の声が聞こえないようにかテーブルとテーブルの間は間隔が開いてました。
会場の中央には宝石が展示してありましたが、会場の広さに半比例して小さくこじんまりと置いてあり、勧誘を受けている人達は20代~30代位の若い人ばかり・・。髪を立てたメガネの若い男性や、清楚な格好の女性、いかにもって感じの人までさまざまです・・。
共通していたのは、どのお客にも必ず異性の販売員が付いていました。
中には一人のお客に対し、二人の販売が付いている所も。
ジェムの販売員は、女は背が高く厚化粧のお姉系、男はあまりイケメンはいませんでしたけど、いかにもこの手の業者にいそうなはっちゃけた感じの男でした。
加藤 「こういう感じで、下においてる商品はシルバーですとか、こっちはプラチナで作ったりですとか、ホワイトゴールドで仕上げたりですとか・・」
桜 「プラチナやホワイトゴールドを使うと高くなるんですか?」
加藤 「もちろん、地金の相場が違ってきますんで・・どうぞ座ってください」
そういうと、加藤は私を、他の商談席から一番離れた入り口側のテーブルに座らせました。
私は加藤に質問を投げかけます。
桜 「今回来ているお客様は、どういった経緯でこちらに来店してるんですか?」
加藤 「ここにいられるお客様は皆、当社が行ってる懸賞にご応募された方達なんですよ」
桜 「懸賞ですか?」
加藤 「そうです。当社の方で行ってるのは懸賞なんですよ。懸賞にご応募頂いたお客様にお好きな商品を選んで頂くという形になっているのですよ」
桜 「懸賞で来られたお客様のみ、こちらに入られる様になっているのですか?」
加藤 「あ、それで、こちらからまずメールの方が配信されるんですよ。もともとこの懸賞の方は、お近くのお店の方にプレゼントは受け取りに来てくださいって事なんですよ。ただ、新潟ではお店が無いので、こういうイベントをやらさせて頂いているのですけども」
桜 「郵送は出来ないのですか?」
加藤 「基本、種類がいろいろございますので、そちらからお選び頂くことになるのでどうしても・・」
桜 「カタログ送ればいいんじゃないんですか?」
加藤 「各お店ごとに取り扱ってる商品は異なってきますんで、一応お客様の方でどうしてもこちらで選んでもいいという事でしたら、郵送でという形でもお渡しはしておりますけども・・」
桜 「そうじゃないお客様に限ってこちらに来て貰ってるんですか?」
加藤 「本来は新潟でイベントって形で、ラフォーレさんの方とこちら、スペースをお借りしたんで、ご都合のいい時に18日まで、お渡しの方やっております」
桜 「そのイベントで100万の商品を販売してるといった、そういった事は(ここに来られてるお客様には)皆通知してるんですよね?」
加藤 「あの、100万の商品といいますか、(引渡しは)上か3Fかのどちらかでいいですし、何せ広いんで・・」
桜 「ですからー、こちらで扱ってる商品はさっきのラフォーレにあるお店(3F)で扱ってるものより大分値段は離れていて、10万以上とかそういった高い商品も置いているんですか?」
加藤 「はい、おいてあります」
桜 「そういった高い商品を置いてる峰は皆通知してるんですか?」
加藤 「そうですね。 もちろん、そういった事はご案内しないと、お客様も仰られたように、特定商取引法ですと絡んできますんで、受け渡しだけでしたらラフォーレさん(3F)の方で、お時間があるようでしたら、こういう機会に見たいというお客様に来て頂いてご説明させていただいておりますけど」
桜 「それは分かりました。あと、消費者契約法って知ってますか?」
加藤 「はい、ご存知ですが」
桜 「平成12年(←本当は平成13年・・)に出来た法律なんですけど、そういった事にも一切触れないようにしてるんですよね。例えば、不実告知、断定的判断の提供、錯誤、退去妨害、後ありますけど・・」
加藤 「はい、えーとですね。 当社の方では、販売目的をちゃんと伝えたかどうかというアンケートをお客様にして頂いて、納得して頂いた上で、契約という形になっておりますんで、そこでもし不備が出るようでしたら、契約は無いんですよ。これは、接客をしたスタッフじゃない、別のスタッフになりますので・・少々お待ち下さい」